(日経新聞の仕様で画像引用が出来ませんので、株式会社ビースタイル様の調査報告ページから引用します)
人材派遣会社ビースタイル(東京・新宿)の調査で、子どもを保育施設に入れる「保活」経験者の14%が施設に預けられなかったことがわかった。預け先が決まらなかった結果、育児休業を延長したり、仕事をやめたりした人もいた。保活を「大変だった」と答えた人は8割にのぼった。回答者の年齢層が低いほど大変だったと感じる割合が大きかった。

働く主婦の保活事情について 〜しゅふJOB総研調査〜 保活「大変だった」8割 年代低いほど「大変だった」比率が上昇。一方、「預けることができた」人も8割
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ビースタイルが1月下旬、20〜70代を対象に調査し、713人から有効回答を得た。回答者の男女比は男性が2%、女性が98%だった。

保活経験がある人は全体の50%を占めた。保活の結果「希望の施設に預けることができた」は51%、「希望の施設ではないが預けられた」は31%で合計82%が預けられたと回答した。一方、預けられなかった14%の内訳は「仕事を辞めた」が6%、「別の方法をとった」が6%、「育休延長した」が2%だった。「現在も保活中」は4%だった。

保活について、「とても大変だった」「少し大変だった」と答えたのは合わせて80%を占めた。年代別にみると、30代以下で「大変だった」と答えたのは85%にのぼった。「少し楽だった」「とても楽だった」は全体で14%だった。

厚生労働省によると、保育施設に入りたくても入れない待機児童の数は2019年4月時点で1万6772人だった。前年比で3123人減少した。

もっとも、認可保育所に入れずに不本意ながら保育料が高い認可外の保育所に通っているといった「隠れ待機児童」は約7万人いる。

ビースタイルの調査では「保育施設が決まっていないと雇ってもらえないが、働いていないと保育施設で預かってもらえない」といった矛盾を指摘する声もあった。待機児童は徐々に減少しているとはいえ、依然として未解決の社会問題と言えそうだ。

2020/2/18 12:14
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55756950Y0A210C2H99A00/