ルネサスエレクトロニクスが12日発表した2019年12月期(前期)の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が59億円の赤字(前年同期は509億円の黒字)だった。中国向けなどの需要が低迷し、在庫抑制のための生産調整なども利益を下押しした。構造改革費用や買収に伴う会計費用など一時的な要因も重荷となった。

売上高に当たる売上収益は5%減の7182億円だった。財務会計上の数値(GAAP)から非経常項目やその他特定の調整項目を控除・調整したNon-GAAPベースで、自動車向け事業、産業・インフラ・IoT向け事業の売上収益はともに5%減だった。営業利益は90%減の68億円だった。買収した米社が連結対象となったが補えなかった。

同時に20年1〜3月期の連結業績について、売上収益は前年同期比16〜22%増の1750〜1830億円、Non-GAAPベースの営業利益率は10.2ポイント上昇の15%となる見通しだと発表した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2020/2/12 16:23
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL12HL8_S0A210C2000000/