ヤフーは7日、ネットオークションとフリマアプリにマスクや消毒液などを不当な利益を得るために高額で出品することを禁止した。該当する商品は削除する。新型コロナウイルスによる肺炎の影響でマスクなどが小売店などで品薄になり、高額で転売されているのに対応した。メルカリや楽天でも高額出品を削除したり、見直し要請を進めたりしている。

ヤフーはネットオークションの「ヤフオク!」とフリマアプリの「PayPay(ペイペイ)フリマ」のガイドラインを見直した。災害など緊急事態に、生命に影響を及ぼす物品を不当な利益を得る目的で出品するのを禁止する。

メルカリは高額で出品されたマスクの削除を7日までに始めた。30枚で10万円を超すような出品がまだ掲載されているが「削除などの対応を順次進めている」という。楽天は1月31日、電子商取引サイト「楽天市場」に出店する約5万店に対して、マスクや消毒液などの高額出品について「災害などに乗じて価格を変更することを控えるように」と電子メールで通知した。

2020/2/7 16:37
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55382690X00C20A2910M00/