大手電機メーカーのNECがおととしまでにサイバー攻撃を受け、2万件を超えるファイルの情報が流出した可能性があることが分かりました。会社は「情報流出などの被害は確認されていない」としていますが、三菱電機へのサイバー攻撃も明らかになったばかりで、対策の強化が課題になっています。

関係者によりますとNECは、おととしまでの数年間にサイバー攻撃によって社内のサーバーなどが不正なアクセスを受け、およそ2万8000件のファイルが流出した可能性があるということです。

この中には潜水艦用のセンサー技術といった防衛に関するものも含まれていたということですが、NECは「日頃からネットワークに対して不正アクセスの試みが疑われる事例はあるが、情報流出などの被害は確認されていない」としています。

大手電機メーカーでは三菱電機も、今月20日、会社のネットワークがサイバー攻撃を受け、政府機関とのやり取りや取引先企業の情報、それに8000人分を超える個人情報が外部に流出した可能性があると明らかにしたばかりで、各社にとって対策の強化が喫緊の課題になっています。

防衛省「情報セキュリティー確保に努める」
防衛省は「防衛省が保護すべき情報が流出した事実はありません。防衛省としては今後とも関連企業と連携して情報セキュリティーの確保に努めます」としています。
2020年1月30日 23時56分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200130/k10012266431000.html