岐阜市立図書館がスマートフォンやパソコン向けのサービスを強化した。カードの代わりにスマホで本を借りられる新システムを二十四日から導入するなどし、スマホ世代の若者が利用しやすい図書館を目指す。

 市立図書館は、利用者が初めて本を借りる際に登録をしてもらい、個人識別用のバーコード付き「利用カード」を交付している。従来は本を貸し出す時に、利用者のカードを自動貸出機やカウンターにある端末で読み取っていた。

 新システムは、スマホで図書館のウェブサイトから個人の利用者ページにログインすると、カードと同じバーコードが表示される。カードを図書館に持参しなくても、スマホの画面を端末にかざせば利用できる。

 利用者ページでは、スマホやパソコンから予約したい本の候補を百件まで記録でき、借りた本の履歴を残せる。希望すれば返却期限のメール通知も受けられる。

 中央図書館が入るぎふメディアコスモス(同市司町)は二〇一五年七月の開館以来の来館者が五百万人を超えた。吉成信夫館長は「利便性が良くないと、図書館は使われなくなる。若い人にとってスマホは重要な要素」と話した。

 新システムは中央図書館と分館(同市橋本町)、長良、東部、西部、長森、柳津の各図書室で対応している。ただ、中央図書館はシステム更新のため二十六日まで休館する。
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