19日午前9時50分頃、福岡発羽田行き全日空246便(ボーイング767―300型機)が福岡空港(福岡市)を離陸した直後、機体の右エンジンから火と煙が出るトラブルを起こし、同10時15分、同空港に緊急着陸した。全日空によると、上昇中にパイロットが右エンジンの温度上昇を示す計器の表示に気付き、このエンジンを停止して緊急着陸を決めた。同便には乗客270人、乗員8人が搭乗していたが、けが人の情報はない。

 福岡県警にも「右のエンジンから爆発音がした。火が出ている」と目撃者から110番が寄せられた。空港の管理会社によると、滑走路は同10時49分まで閉鎖され、発着便に遅れが出ている。

 搭乗していた福岡市中央区の会社役員の男性(62)は読売新聞の取材に対し、「車輪が地上から離れた直後に右側から『ドーン』という音がした。機内アナウンスで『火災と思われるが運航には問題ない』と言っており、乗客はみんな落ち着いていた」と語った。

 このトラブルで、消防は消防車両など7台のほか、ヘリ1機を出動させた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191219-OYT1T50166/