ソフトバンクの完全子会社で画像認識サービスを開発する日本コンピュータビジョン(東京・港)は顔認証でオフィスに出入りできるサービス「JCVトータル・ビルディング・アクセス・ソリューション」の提供をはじめた。入り口のスクリーンに顔をうつすだけでオフィスへ出入りができる。職場の安全対策を強化し、従業員やビル管理者の負担を軽減する狙いがある。

オフィスの出入り口はICカードによる認証を導入している企業が多いものの、カードの盗難やなりすましによる安全性が問題視されていた。日本コンピュータビジョンは画像認識技術を持つ香港のセンスタイムグループの技術を利用した。写真1枚で顔の100〜200の特徴を抽出できる精度の高い顔認証システムを開発したという。システムは企業の実態に合わせて既存の勤怠管理との連携も可能だ。

ソフトバンクは5月に日本コンピュータビジョンを設立した。小売店で来客が購入を検討した商品情報の認識や記録を行うサービスも展開を予定している。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52503910S9A121C1000000/