帝人(3401)は1日、2020年3月期(今期)の連結決算で純利益が前期比25%減の340億円となる見通しだと発表した。従来予想は9%減の410億円で、減益幅が拡大する。世界経済の減速や米ゼネラル・モーターズ(GM)のストライキの影響で自動車関連用途の素材製品の出荷見通しを下方修正した。

売上高予想も3%減の8600億円と、従来予想の1%増の9000億円から一転して減収となる。GMでのストライキで出荷が滞っているほか新車向けのプロジェクトの遅延が見込まれるという。

同時に発表した19年4〜9月期連結決算で純利益は前年同期比40%減の204億円だった。ポリカーボネート樹脂の市況低迷や欧米で競合から後発品が発売されたことによる売り上げ減少が重荷となった。為替差損の計上や子会社譲渡に関わる一時費用の計上も下押しした。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2019/11/1 12:28
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL01HNU_R01C19A1000000/