全国生コンクリート工業組合連合会(東京・中央)が発表した2019年度上半期(4〜9月)の生コン出荷量は4074万4162立方メートルだった。前年同期に比べ1.6%少ない。上半期としては2年連続で前年を下回り、全10地区のうち5地区が前年割れだった。

東京などの「関東1区」は5.3%減。東京五輪関連の需要が盛り上がった前年の反動が出た。「関東2区」は4.0%減。茨城県の火力発電所の工事の終了が響いた。

一方、「中国」や「四国」は前年に西日本豪雨で出荷が滞った分の反動増や島根の火力発電所の新設需要などで伸びが大きかった。だが関東1区など5地区の減少幅が上回った。

9月単月の出荷量は前年同月比3.2%増の712万3898立方メートルで2カ月ぶりに増加した。稼働日数(平日)が前年より1日多かった。「近畿」「中国」「四国」は2ケタ増。近畿では前年の台風21号で出荷が鈍った反動が出た。中国、四国では西日本豪雨の災害復旧で出荷が伸びた。

2019/10/30 14:43
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51577990Q9A031C1QM8000/