野村ホールディングス(8604)が29日発表した2018年4〜9月期連結決算(米国会計基準)は最終損益が1944億円の黒字(前年同期は60億円の赤字)だった。最終黒字額は米会計基準ベースで過去最高。前年同期にあった米司法省との和解金など一時費用が無くなった。野村総合研究所株式の売却益733億円も貢献した。法人向けのホールセール部門も改善した。

収益合計(金融費用控除後)は29%増の7153億円、税引き前利益は14倍の2032億円だった。法人部門は、米国で金利やクレジット関連を取り扱うフィクスト・インカムが堅調で大幅な黒字に転換した。アセット・マネジメント部門も増益だった。一方、個人向けビジネスの営業部門は顧客の投資意欲の減退のほか、営業体制見直しなど一時的なコスト増加が重荷となり減益だった。

20年3月期の業績見通しは経済情勢や相場環境に左右されるため開示していない。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2019/10/29 15:39
日本経済新聞
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