(日経新聞の仕様で画像引用が出来ません。各画像については元ソースでご覧下さい)
(台風の予想進路についてはアメリカ海軍提供のものを代わりに引用して置いておきます)
Joint Typhoon Warning Center (JTWC)
https://www.metoc.navy.mil/jtwc/jtwc.html
https://www.metoc.navy.mil/jtwc/products/wp2019.gif

大型で非常に強い台風19号が12日夕から夜にかけて東海や関東に接近し上陸する可能性が高まり、JR東日本などは11日、運転を事前に見合わせる計画運休の詳細を発表した。12日は午後1時ごろまでに首都圏のJR在来線の運転を順次取りやめる。東海道新幹線の東京―名古屋間は終日運休する。在来線の運転再開は早くても13日昼すぎになる見込み。航空各社も羽田や成田空港発着便を中心に欠航する。

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台風19号は千葉県内で大規模停電や住宅被害をもたらした9月の台風15号を上回り、東日本では過去最強クラスの勢力で接近、上陸する可能性がある。気象庁は東日本を中心に広範囲で記録的な暴風となり「大雨特別警報」を出す可能性があると明らかにした。

JR在来線の12日の運休時刻は東海道線、京葉線、総武本線などが午前10時ごろ、横浜線などが同11時ごろ、京浜東北・根岸線、中央線(快速)、中央・総武線(各駅停車)、埼京線などが正午ごろ、山手線などが午後1時ごろ。湘南新宿ライン、上野東京ライン(上野―東京間)などは終日運転を取りやめる。

首都圏のJR在来線は13日も昼ごろまで運転を見合わせる予定で、台風の被害によっては見合わせが長期化する恐れがある。このほか東京メトロが12日に丸ノ内や日比谷、東西、千代田などの各線の一部区間で運転を見合わせる。小田急電鉄でも12日午後3時以降の運転を取りやめ、13日午前まで運休する。

東海道新幹線は東京―名古屋間で始発から終日運転を取りやめ、名古屋―新大阪間は上下計6本のみ運行となる。山陽新幹線は新大阪―岡山間が午前中で運転を打ち切り、ほかの区間も大幅に本数を減らす。東北、上越、北陸各新幹線は午前11時以降に運転本数を減らし、正午過ぎから順次運転を取りやめる。

空の便は全日空が羽田、成田両空港を発着する国内線全便、国際線も早朝や深夜の便を除いて大半を欠航させることを決めた。日航は羽田、成田両空港の大半で欠航する。

安倍晋三首相は11日の閣僚懇談会で「国民に迅速かつ分かりやすい情報発信を徹底するとともに自治体などと緊密に連携し、先手先手の対策を講じるように」と指示した。政府は11日夕、首相官邸で首相も出席し台風19号に関する関係閣僚会議を開く。

気象庁によると、台風19号は11日正午現在、父島の西北西約450キロの海上を時速25キロで北北西に進んでいる。中心気圧は925ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル。中心の東側370キロ以内と西側280キロ以内は風速25メートル以上の暴風域。

同庁は台風の強さを中心付近の最大風速で「強い」(33メートル以上44メートル未満)、「非常に強い」(44メートル以上54メートル未満)、「猛烈な」(54メートル以上)と3段階で表現。台風19号は1991年の統計開始以来初めて、非常に強い勢力のまま東日本に上陸する可能性がある。

計画運休をめぐっては、台風15号の際、JR東などが事前に予告した再開時間がずれ込み、駅に利用客があふれるなどの混乱を招いた。このため国交省は11日、計画運休の指針を急きょ更新し、鉄道事業者に注意喚起を促した。十分な列車本数が確保できる時間を再開時間として発表するなどの工夫を求めた。

2019/10/11 11:05 (2019/10/11 13:24更新)
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50877520R11C19A0MM0000/