メルカリとセブン―イレブン・ジャパンは3日、メルカリの梱包資材を全国のセブン―イレブンで販売を始めたと発表した。セブン―イレブンでは2018年4月からメルカリの発送サービスを請け負っており、梱包資材を購入後、そのまま発送までできる。メルカリは出品のハードルが高いと言われており、簡単に出品しやすくする狙いがある。

セブン―イレブンで販売するのはメルカリのロゴが入った段ボールやビニール袋、クッション付きの封筒など4種類。今まではメルカリのアプリ内で販売してきたが、購入しやすくするため、初めてコンビニで販売を始めた。

出品者の中でコンビニの発送サービスを利用する人は多いという。「出勤前にコンビニで発送する人が多いが、梱包資材を販売することで退社後にコンビニに寄る機会を作れる」とメルカリの野辺一也執行役員は語る。

セブン―イレブンによると、メルカリの発送受付件数は開始当初の18年5月と比べて今年9月は3倍に増えたという。セブン―イレブン商品本部の石橋利彦氏は「来店頻度が高まれば」と期待する。

メルカリのアンケート調査で、出品未経験の人が出品しない理由として「梱包、発送作業が大変そうだから」が最も多かったという。また「梱包資材もセブン―イレブンで購入できると便利」という要望もあったため、販売に至った。今後、他社でも販売をしていくかどうかは協議していくという。

2019/10/3 12:36
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50534760T01C19A0X30000/