内部留保というのは企業の資産を構成する金の出どころの区分で、
有利子負債とかと同じ分類。

それが今現在資産側でどの資産に化けてるかなんてのは決めようがない。

現預金というのは短期の支払いの額に応じて調整されるだけであり、
内部留保の額とも全く関係が無い。

自己資本比率が低くて全然内部留保がなくても、
支払いの額が多い企業なら膨大な現預金を保有しておくし、
逆に内部留保が多くても短期で支払いがないのなら、現預金なんて余り持たない。

内部留保は経済金融危機でも起こらない限り、常に増加し続けるものだが、
現預金はそうでもない。

だから内部留保が100兆増える間に、200兆前後をうろうろしてるのが現預金だ。

赤旗共産党が、偶然にも内部留保と現預金の額が近い頃に、
両者を同一視させるような出鱈目な批判を始めたが、もうかなり年数過ぎてるから、
両者が物凄く乖離している。