こういう企業のしくみを知らない人の書き込みで、みんなが勘違いするんだよな。

みんな過去をすぐに忘れちゃうけど、日本なんか壮絶な歴史的な不景気が
何回もやってくるから、内部留保が少ない企業なんて、銀行か見放されて
かんたんに潰れまくる。
10年前なんて日経平均が18000円からリーマンショックで6990円までの
100年に一度の大暴落で、トヨタの工場が止まり、車の鉄やアルミ、ガラスや
ゴム、プラスチック、カーナビの半導体や液晶まで大不況。
株式市場では売買がなくなって、閑散状態。
企業はどんどん倒産し、超大手企業や銀行まで資本不足になり、公募増資を
やって株主に大損させて資金を調達して生き残った。
なんせ三菱UFJみたいな日本最大の銀行まで大規模公募増資をやったんだから。

で、異次元緩和で株は1万円から24000円に上がり、企業の業績も改善したが
そうするとすぐに内部留保がけしからんとか言い出すやつが出てくる。
でも安心しろよ。
日本の株価の推移が企業の業績の推移だが、過去30年だとこうなってて、
みんなが企業が儲かってるから取れよ、っていう時がたいてい天井。
30年前からだと
1989年→39000円→歴史的大暴落で13000円
2000年 2万円から突然歴史的大暴落で3年下げ続け7600円まで暴落。
株だけじゃなくて日本国債も歴史的な大暴落。
2008年は18000円からリーマンショックで6990円まで歴史的な大暴落。

こんな企業が儲かってるからけしからん、なんて言ってるのが天井の好景気よ。
でも経営者は、また同じ暴落が今後も起こると思って経営してない会社は
かんたんに潰れるから。

それにそもそも内部留保なんて、たとえばホンダなんて町工場で原動機付き
自転車を作ってた企業は、何十年もかけて内部留保を増やして、世界に
資産を持つ世界企業になったわけで、内部留保が増えるのがあたりまえって
いうか増えてなけりゃ、いまだに町工場で自転車でも作ってたんだから。
内部留保は現金ではないし、100億円借金して瀕死の企業でも内部留保が
いっぱいあったりするし、内部留保からは何もわからんから。