ドキュメンタリー動画配信のベーシックインカム(東京・世田谷)は16日、早稲田大学(東京・新宿)で1年間密着する動画出演者の選考会を開く。月20万円をもらい、動画撮影に協力すること以外は自由という条件で集まった応募者から1人を選び出す。安定収入を得た時に人がどう変わるのかという社会実験で注目度を高める。

約2千人の応募者から最終選考に残った15人が順に自己紹介し、早大生ら3人の審査員が議論して動画出演者1人を選び出す。収入にすぐには結びつかない夢を追いかけたい人や、ただだらだらと過ごしたい人など、多様な候補者から誰が安定収入を得るべきかを話し合う。

会場に無料の観覧者を受け入れるほか、SNS(交流サイト)でライブ配信して寄せられたコメントも議論に反映する。10月にネットで小口資金を募り、動画出演者への支給金の原資とする。11月から密着し毎週1本のドキュメンタリー動画を配信していく。

2019/9/12 6:00
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49698320R10C19A9L83000/