東京都の小池百合子知事は7日、戸越銀座商店街(東京・品川)を訪れ、キャッシュレス決済の取り組みを視察した。記者団に「商店街が栄えるため、(キャッシュレス決済の)インフラを整えることをバックアップしたい」との考えを示した。

小池知事はクレジットカードで簡単に決済してテークアウトのコロッケを買うなどし、キャッシュレスを導入する店舗に使い勝手などを聞いて回った。同商店街はアメリカン・エキスプレスやジェーシービーと組み、クレジットカードを使った簡単な決済方法の導入を進めている。

知事はキャッシュレス決済の普及について「(デジタル技術で社会課題を解決する)『ソサエティー5.0』を進める東京にとっては大きなテーマに位置づけている」とした。

また、都が導入の検討を始めた独自のデジタル通貨については「キャッシュレスを踏まえた形で世の中のSDGs(持続可能な国連の開発目標)を推し進めるもの。皆さんになじんでいただける制度にしたい」と語った。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49551720X00C19A9L83000/