財務省は5日、2020年度一般会計予算の概算要求総額が104兆9998億円になったと発表した。高齢化に伴う社会保障費の増加や、安全保障費が増えたことなど背景。要求総額は過去最大で、6年連続で100兆円を上回った。

上野賢一郎財務副大臣は「財政規律が緩んだという指摘がないよう(概算要求の)中身の精査をしっかりして、質の高い予算となるよう最大限努力したい」と述べた。

基礎的財政収支の対象経費は80兆252億円で、19年度予算を4兆1043億円上回った。省庁別では厚生労働省が6593億円増の32兆6234億円、防衛省が1156億円増の5兆3223億円。国債費は1兆4664億円増の24兆9746億円だった。成長戦略などに充てる特別枠には総額4兆3416億円の要求があった。

財政投融資計画の要求額は11兆7315億円となった。前年度の当初計画と比べて1兆3879億円減少した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2019/9/5 15:41
日本経済新聞
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