うわさの新型16インチMacBook Proが、今年10月に発売されるかもしれないとの予測が報じられています。また、同時期に13インチMacBook ProとMacBook Airの最新版が発売される可能性も伝えられています。
台湾の経済系新聞メディア経済日報はサプライチェーン筋の情報として、16インチのMacBook Proが10月に発売される予定だと報道。この画面サイズは従来のMacBook Proシリーズにはなかったもので、今年2月に有名アナリストが予測したのをはじめ、同様の観測が何度かありました。

ディスプレイの解像度は、現行15インチMacBook Proの2880×1800に対して、3072×1920にアップしながら、引き続きLCDパネル採用とのこと。こうした見通しも、市場調査会社IHSマークィットと一致しています。

そこまでは既出の情報から大きく出ませんが、目を引くのが「アップルのノートPCにとっては新境地を開拓するほどの高価格」が予想されている点です。サプライチェーン業界の見積もりでは基本価格が9万〜10万台湾ドル、日本円で約31万円〜35万円とのこと。現在のハイエンドMacBook Proは30万2800円(税別)〜ということで、画面の分だけ価格もビッグになるようです。

Mac製品ラインナップの中での位置づけは、iMacとMac Proの間とされ、主に専門家のプロユース向けとのこと。元より学生向けや普及価格など意識していない製品カテゴリというわけです。

かたや13インチMacBook ProとMacBook Airの新型については、それ以上の具体的な情報はありません。13インチMacBook Proのエントリーモデルも、Retinaディスプレイ搭載モデルのMacBook Airも、最新型が今月発売されたばかりです。

そこで思い当たるのが「今年中にバタフライ構造の薄型キーボードに代えてシザー式のキーボードを採用したMacBook Airが登場する」との噂です。バタフライ式は特定のキーが効かなくなる、文字が勝手に反復入力されるなどトラブル続きで集団訴訟が起こされた上に、アップルにとっても歩留まりが悪くて製造コストが高く付くとされていました。

それは頷ける見通しではあるのですが「新シザー式キーボードは、2020年までMacBook Proに採用されない」との予測も合わせて伝えられていました。最高級の16インチMacBook Proに、搭載した全モデルがキーボード無償修理プログラムの対象となっているバタフライを今さら採用するのか......?といった根深い疑問もあります。

もしかしたらバタフライを溺愛するパワーユーザー向けの人を選ぶ製品となるかもしれませんが、16インチMacBook Proの続報を待ちたいところです。
https://japanese.engadget.com/2019/07/24/16-macbook-pro-10/