JR九州は21日、福岡市で株主総会を開き、大株主となっている米投資ファンド、ファーツリー・パートナーズが株主提案した自社株買いの議案を否決した。ファーツリーは株主還元策として、発行済み株式の10%、総額720億円を上限とする自社株買いを求めていたが、JR九州は企業価値を毀損するなどとして反対していた。

ファーツリーが3月に公表したJR九州株の保有比率は6.1%。指名委員会等設置会社への移行や、社外取締役の選任なども提案していたが、JR九州はこれらの提案にも反対した。いずれも否決または不成立だった。

JR九州が会社提案していた別の社外取締役の選任や、業績連動型株式報酬制度の導入などは賛成多数で可決された。

2019/6/21 12:49
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46391420R20C19A6EAF000/