ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会組織委員会は14日、大会のチケットを不正転売しようとした人物を、奈良県警が電子計算機使用詐欺などの疑いで書類送検したと発表した。

組織委員会が県警から受けた報告によると、書類送検は11日付。容疑は2018年4月、大会公式サイトで当選した1枚4万円のチケット6枚のうち4枚を、購入前にもかかわらず、非公式の転売サイトに1枚6万円で出品した疑い。出品分に買い手がつかなかったため6枚のチケットは結局購入しなかったという。

奈良県警は「在宅捜査のため広報事案ではない」として容疑者の性別、年齢や詳しい容疑内容などを明らかにしていない。

大会会場には、非公式の転売サイトやインターネットオークションなどで入手したチケットでは入場できない。組織委員会は「不正転売を意図した事案が発生したことは非常に残念。チケットは公式サイトを通じて購入してほしい」とコメントしている。

14日はスポーツやコンサートなどのチケットの高値転売を禁止する入場券不正転売禁止法が施行された。〔共同〕
2019/6/15 5:00
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46146960V10C19A6AC8000/