東京都の小池百合子知事は29日、都内で駐日英国大使館と共催した環境投資のセミナーに出席し「東京は持続可能な金融都市を目指す」と意欲を述べた。「環境と金融がセットになることで初めてスマートシティが実現する」と説明し、環境配慮型の投資ファンド創設など都の取り組みをアピールした。

今回は英金融街シティ・オブ・ロンドンとの合意書に基づく連携事業の一環だ。小池氏はロンドンが欧州でほかの都市と競い合って現在の立場を築いたことにふれ、シンガポールや香港などアジア都市をあげ「東京は激しい都市間競争にさらされている」と話した。「活発にご活躍いただけるような環境を東京は整えたい」とした。

具体的な実績として都独自の環境債「東京グリーンボンド」の発行などを挙げた。さらに「今年度は東京版のESGファンドの創設を準備している」と今後の取り組みにも注目を求めた。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45421900Z20C19A5L83000/