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Web系、クラウド、AI分野でも電気代やサーバー代(キャッシュサーバー等)を下げるための技術が必須であり、そうしたノーハウが生き残りを左右しかねない競争にさらされている

Googleが年間(2014)に購入するサーバー機器の総額は〜1兆円($10B)とされているが、Microsoftの同時期のサーバー機器購入額も1兆円程度と推定される(時期にもよるが調べた期間ではGoogleより多い)
2009年にFacebookは通信帯域に月5000万円、電気代に月1億円、週2億円の新たなサーバーを購入しているとされる

http: //www.slate.com/articles/technology/technology/2009/04/do_you_think_bandwidth_grows_on_trees.html

GoogleがYoutubeを買収(2006)した際に、Youtubeは巨額の赤字体質だったが黒字に転換したとされる(2000億円で購入した企業の価値は10年で8兆~10兆円程度に上がったとされる)

http: //www.morningstar.co.uk/uk/news/161775/why-$100bn-youtube-is-googles-hidden-gem.aspx

最適化されたプログラミングによって計算量を減らすことで、電気代や、新規のサーバー購入代を減らし、それが儲けを左右することになる

Googleの2017年の3半期分の税引き前の利益が、$19,175 million(2兆円)とすると、例えばサーバー購入費用が倍になれば(年間2兆円)、かなりの業績押し下げ要因となりえる

1兆円が2兆円になるぐらいなら赤字にはならないが、かなり厳しい決算となる。大半の企業は最適化のレベルをGoogle並にするのは難しく、3〜5倍のサーバーの購入が必要と
なるだろうから、それを消費電力を含めてマネージする人員・データセンターも合わせると赤字になる可能性が濃厚だ。このことからGoogleと同じレベルの検索サービスを提供する難易度は高い

計算リソースは有限であり、サーバーの購入や電気代も有限どころか死活問題となる。このことから計算量の圧縮は企業の稼ぐ実力に密接に関係してくる
Googleの消費電力量は2.6億ワット/時(260メガワット/時)という報道を見たことがあるが、規模から推定する限り少ないと考えることができる

Googleはかなりの最適化をしているわけで、日本のIT企業が同等のサービスを提供してGoogle並の電力消費量に抑えるのは難しいだろう