資生堂が発表した2019年1〜3月期の連結決算は、純利益が前年同期比16%増の335億円だった。中国を中心に化粧品販売が好調だったうえ、税金費用の減少も寄与した。

売上高は4%増の2736億円だった。中国では「SHISEIDO」や「クレ・ド・ポー ボーテ」を中心とする高価格帯ブランドの販売が伸び、中国事業の売上高は15%伸びた。国内は訪日外国人(インバウンド)向けの販売が堅調だったものの、「TSUBAKI」や「専科」の販売が前年実績を下回り小幅ながら減収となった。

営業利益は17%減の389億円。マーケティング費用や研究開発、人材投資の負担が重荷となった。

19年12月期通期の売上高は7%増の1兆1720億円、純利益は23%増の755億円とする従来見通しを据え置いた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2019/5/14 16:18
日本経済新聞
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