トヨタ自動車(7203)が8日発表した2019年3月期連結決算(米国会計基準)は、純利益が前の期比25%減の1兆8828億円だった。2期ぶりの最終減益。世界販売台数が過去最高となり、売上高も最高を更新して初めて30兆円を超えたものの、持ち合い株の評価損を計上したことや前の期の米法人減税による利益押し上げ効果の反動で、減益となった。

売上高は3%増の30兆2256億円と2期連続で過去最高を更新した。アジアや欧州で販売が伸びグループ全体の世界販売台数も1060万3000台と過去最高を更新した。

営業利益は3%増の2兆4675億円だった。通期の為替レートは前の期と同じ1ドル=111円だった。新興国通貨安など為替の変動が500億円利益を押し下げたものの、販売増のほか原価改善効果による800億円利益を押し上げで、2期連続の増益となった。

年間配当は前の期と横ばいの220円だった。

20年3月期の連結純利益は前期比19%増の2兆2500億円を見込む。営業利益は3%増の2兆5500億円になる見通し。想定為替レートは1ドル=110円と前期実績より1円円高に設定した。為替変動の影響で営業利益を1700億円押し下げる。

売上高は1%減の30兆円、グループの世界販売台数は1%増の1074万台を見込む。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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トヨタ、営業利益3%増の2兆5500億円 20年3月期  :日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44503460X00C19A5000000/

2019/5/8 13:37
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL08HCM_Y9A500C1000000/