NTTドコモは17日、プロペラを持たないドローン(小型無人機)を開発したと発表した。球体状で、風船の浮力を活用して空中を移動できるようにした。ドローンの羽根が人や物にぶつかる恐れをなくし、飛行時の騒音も抑えた。屋内向けとして、イベント会場での広告や警備といった用途での利用を想定する。

飛行船型のドローンで、直径が最大約90センチメートル。飛行速度は最大で秒速20センチメートルで、連続で1〜2時間飛行できるという。ヘリウムガスを充填した風船の浮力で空に浮かび、超音波の振動で移動する仕組みだ。

商用化の時期は未定だが、機体に載せたカメラで撮影した画像を解析することで、空から人の動きを監視できるという。このほかドローン本体にプロジェクションマッピングをするなど演出での利用も見込む。

ドコモはドローンを使った新規事業に取り組んでおり、2017年に群馬県でドローンを使った基地局の実験を手掛けた。18年には異業種の企業向けにドローンの運用支援システムを開発した。
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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43842050X10C19A4X30000/