アメリカ・カリフォルニア州サクラメント郡ランチョ・コルドヴァで、配車サービスのUberで運転手として働いていたジャッキー・ゴードン・ウィルソン容疑者が、窃盗の容疑で逮捕されました。ウィルソン容疑者はUberの乗客を空港まで送った後、客の自宅まで戻り、空き巣を行っていたということで大きな話題となっています。

Uberのドライバーとして働いていたウィルソン容疑者は、ある日、「サンマテオの自宅から空港まで送ってほしい」という依頼を受け、乗客を空港まで送り届けます。その後、ウィルソン容疑者は乗客の自宅のあるサンマテオまで戻り、飛行機で出かけてしまった乗客の自宅に空き巣に入ったとのこと。

しかし、空き巣に入られた家にはAmazonが買収したホームセキュリティ「Ring」製の防犯カメラが取り付けてあったため、ウィルソン容疑者の侵入を検知して防犯システムが作動。そのため、警察が現場へ駆けつけた際には既に空き巣に入られた後ではあったものの、防犯カメラが犯行の様子をしっかりと記録していたそうです。

その後、空き巣に入られた家の持ち主がRingの共有プラットフォーム上に防犯カメラで撮影したムービーをアップロード。このムービーが空き巣に入られた家に住む人を空港で下ろしたUberのドライバーであることを特定することに役立ったとのこと。そして翌日、警察はRingの防犯カメラの映像に収められた空き巣と同じ服を着ていたウィルソン容疑者を発見し、逮捕となったそうです。ウィルソン容疑者の自宅からは窃盗品も見つけられたとのこと。

サンマテオ警察は、「この事件は特にムービーによるホームセキュリティシステムの有用性を証明している」「監視カメラとナンバープレート読み取りシステムのおかげで法執行機関はより多くの犯罪を解決できるようになっています」と語っており、気軽に導入できるようになったホームセキュリティシステムにより迅速な犯人逮捕が可能になったことを強調。

なお、ウィルソン容疑者は強盗の容疑でサンマテオ郡刑務所に収容される予定ですが、他にも余罪がないかを明らかにするために事件については引き続き調査が行われるとのこと。また、事件についてコメントを求められたUberは、「疑惑を認識してすぐにウィルソン容疑者のアプリへのアクセスを禁止しました。我々は警察の捜査へ協力する準備ができています」と述べています。
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https://gigazine.net/news/20190410-uber-driver-rob-passenger-home/