Firefoxを開発するMozillaは2019年4月9日、仮想通貨のマイニングをブロックするオプションをFirefoxのベータ版に実装したと発表しました。

仮想通貨の登場にともない、サイトの閲覧者のCPUパワーを利用して仮想通貨のマイニングを行うことで広告に代わる収益源としようとするサイトが登場しています。利用者にとっては、自分の端末が勝手にマイニングに使用されるというのはバッテリーを消耗させるため好ましくありません。

Mozillaはトラッキング防止ツールを開発するスタートアップDisconnectと共同でマイニング用のスクリプトを提供するドメインのリストをまとめ、Firefoxのベータ版にそうしたスクリプトへのアクセスをブロックするオプションを追加したと発表しました。

このオプションが実装されたのは「Firefox Nightly 68」および「Firefox Beta 67」で、ともにデフォルトでは無効化されていますが設定の「コンテンツブロッキング」の項目で有効化できるとのこと。数カ月間は少数のユーザー間でテストを行うとのことで、一般ユーザーが利用するFirefoxの安定版への実装はしばらく先になりそうです。

なお、違うブラウザを使っていても同一人物だと識別して追跡できる技術「フィンガープリント」のブロック機能も同時に実装されています。
https://gigazine.net/news/20190410-firefox-block-crypto-mining/