【ニューヨーク=高橋そら】中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の徐直軍(エリック・シュー)輪番会長は同社機器が中国政府のスパイ活動に利用されるとの懸念について、同国の習近平(シー・ジンピン)国家主席から要求されたとしても「我々は絶対にそうしないだろう」と述べた。カナダ紙グローブ・アンド・メールが26日報じた。

同氏は広東省深?市にある本社でカナダメディア向けのインタビューに応え「習氏は我々のところに来ていない」と述べた。中国政府から海外でのスパイ活動を要求された場合は応じない考えを示した。「要求を拒否するのに我々が使える理由を尋ねるならばそれはとても単純だ」とした上で「そうすることは我々がサービスを提供する各国の法律に違反することになるからだ」と語った。

ファーウェイは最近メディアを通じた米政府への反論を繰り広げている。2月末には米主要紙に意見広告を掲載し、米政府が「われわれに対する誤解を生み出している」と主張した。
2019/3/27 5:54
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42962100X20C19A3000000/