ソニーネットワークコミュニケーションズとソニーマーケティングは2019年3月11日、同社らが提供している肌解析サービス「BeautyExplorer(ビューティーエクスプローラー)」を化粧品メーカーのポーラが採用したと発表した。

BeautyExplorerは、小型の肌測定機と分析クラウド、タブレット用のアプリケーションなどで構成される。肌測定機にはソニーグループが開発したCMOS(相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサーが組み込まれており、肌画像を撮影できるほか、肌に含まれる水分量も測定できる。

肌画像や水分のデータなどは、分析用のクラウドに送信する。クラウド側では画像解析技術を使って、肌のキメやシミ、水分などを分析して肌の状態を判定したり、総合スコアを導き出したりする。結果はタブレットのアプリから閲覧できる。

ポーラは3月11日、スキンケア関連ブランド「APEX(アペックス)」のリニューアルを発表した。発売開始は7月8日を予定している。ポーラはリニューアルを機に、ソニーグループの肌解析サービスをAPEXに取り込む。肌解析サービスは、全国にあるポーラの店舗に順次導入していく。

ポーラはAPEXの刷新に合わせて、今後5年といった先々を見据えた肌の分析ができる独自アルゴリズムをBeautyExplorerに組み込み、顧客一人ひとりの肌をきめ細かく解析できるようにする。その結果を基に、顧客に合ったスキンケア商品を提案していく。ポーラは肌解析サービスを採用するなどして、APEXの19年度の売上高を120億円規模にすることを目指す。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO4233710012032019000000/