Appleが、カリフォルニア州サンタクララとサニーベールの従業員190人を解雇(レイオフ)すると発表しました。レイオフの対象となった従業員の大部分が技術職で、Appleの自動運転車開発プロジェクト「Titan(タイタン)」の人員整理に関連している可能性が報じられています。

2019年2月のカリフォルニア州雇用開発局への書類によると、今回のレイオフの対象になった190人のうち、エンジニアリングプログラムマネージャーが38人、ハードウェアエンジニアが33人、製品設計エンジニアが31人、ソフトウェアエンジニアが22人含まれていて、2019年4月16日に正式に発効するそうです。

サンタクララとサニーベールは、Apple本社があるクパチーノのすぐ近くにある都市で、Appleは自動運転部門を設立した年にこの2都市へ進出しています。そのため、サンタクララとサニーベールのオフィスが中心となってAppleのTitanプロジェクトを進めているといわれていました。

2019年1月、AppleはTitanに関わる200人以上のスタッフをレイオフしたと報じられています。AppleはCNBCの取材に対して大規模な人員削減を認めた上で、このレイオフはあくまでも配置転換の一環であると答えていました。

Appleは2019年1月、CNBCの取材に対して「自律走行システムとそれに関連する技術に取り組む素晴らしい才能のあるチーム」を抱えていると語っています。実際に9to5Macによると、Titanプロジェクトの進行はカリフォルニア州自動車局のデータから示されていたとのこと。記録によれば、2017年11月31日から2018年12月1日までの間に、カリフォルニアで7万9745マイル(約12万8000km)もの走行テストを行っていたことが明らかになっています。

今回のレイオフがTitanプロジェクトの進行へどれだけ影響を与えるのかは明らかになっておらず、Appleも公式にコメントを発表していません。
2019年02月28日 11時12分
https://gigazine.net/news/20190228-apple-self-driving-layoffs/