ソフトバンクグループは3月から、ヒト型ロボット「ペッパー」を活用した小中学生向けプログラミング授業の支援ツールを改良版に順次切り替えると発表した。教員が簡単に授業を組み立てられる「ひな型」など新機能を追加。高校や大学レベルの内容も取り入れた。2020年にプログラミングが小学校で必修になることを踏まえ、教育現場での使い勝手を磨いた。

改良では授業進行を手助けするクイズやディスカッションなど約20種類のひな型を用意した。今後はひな型を1コマ単位の授業に構成したセットも提供する。プログラミングが苦手な教師でも手軽に利用できる。

高校や大学での採用に向け、高度な内容も増やした。独自のプログラミングツールをより効率化。ペッパーの手を動かすといったプログラムも作れるという。また小学校理科や中学校技術・家庭科の新学習指導要領に沿った内容を盛り込んだ。

同社はペッパーを用いた教育支援を17年4月に始めた。これまで約600校で約2万2千回の授業で利用されている。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41154030S9A210C1000000/