米Appleは2月5日(現地時間)、リテール担当上級副社長のアンジェラ・アーレンツ氏(58)が4月に退社すると発表した。同氏の業務は、人事担当副社長のディアドラ・オブライエン氏が引き継ぐ。オブライエン氏はリテール+人事担当上級副社長に昇級する。

 Appleの発表によると、アーレンツ氏は「個人的および職業的な新たな追求のためにAppleを去る」という。同氏はVOGUEの最近のインタビューで、「ファッション業界が恋しくなることもあるが、Appleは地球上で最も優れた企業の1つだと考え、現在の職に就任した」と語っていた。

 Appleは2013年10月、当時英BurberryのCEOだったアーレンツ氏をリテール&オンラインストア担当上級副社長に指名したと発表。同氏は2014年5月から正式に同職に就いた。

 アーレンツ氏は発表文で「過去5年間は私にとって最も刺激的で挑戦的で充実していた。リテールチームがこれほどAppleに大きく貢献したことはなかった。今が、Appleの最も有力な幹部の1人であるディアドラにバトンを渡すのに最もいいタイミングだと感じている」と語った。

 後任のオブライエン氏は、1988年にApple入りしたベテラン。ミシガン州立大学で業務管理の学士号、サンノゼ州立大学でMBAを取得している。Appleではワールドワイドセールスおよびオペレーションズサポートチームの責任者などを経て人事責任者になった。肩書きは副社長だが、ティム・クックCEO直属だ。
2019年02月06日 07時40分
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