日銀が4日発表した1月の資金供給量(マネタリーベース、平均残高)は前年同月比4.7%増の499兆7797億円だった。日銀による大規模な金融緩和を背景に、資金供給量の拡大が続いている。

1月の平均残高の内訳は日銀の当座預金が同5.2%増の386兆9959億円、紙幣の発行高は同3.3%増の107兆9375億円、貨幣(硬貨)の流通高は1.2%増の4兆8463億円だった。

1月末の残高は前月に比べて微減の500兆1924億円だった。日銀の当座預金と日本銀行券発行高が前月比で減少したことが影響した。

マネタリーベースは市中に出回るお金(紙幣、硬貨)と金融機関が日銀に預ける当座預金の合計。日銀は消費者物価指数(生鮮食品を除く)の前年比上昇率が安定的に2%を超えるまで、マネタリーベースの拡大を続ける方針を掲げている。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2019/2/4 9:22
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL04HQL_U9A200C1000000/