ドイツの大手自動車メーカーのフォルクスワーゲンは、電気自動車の普及を促すため新たに電力の小売り事業に参入し、家庭向けに再生可能エネルギーで作られた電力や電気自動車用の充電設備の販売などを行うと発表しました。

フォルクスワーゲンは8日、新たに子会社を設立し電力の小売り事業に参入すると発表しました。

新たな子会社は、家庭向けに、風力発電などの再生可能エネルギーによって作られた電力や、電気自動車用の充電設備を販売するということです。

また、2020年までにEU=ヨーロッパ連合にあるフォルクスワーゲンの販売店や提携先のおよそ4000の店舗すべてに充電ステーションを設置するとしています。

子会社のCEO=最高経営責任者に就任するニクラス氏は声明で、「われわれの使命は、電気自動車をニッチな存在から主流に押し上げることだ」と述べ、電気自動車を利用しやすい環境を整備することで、普及を後押ししたいというねらいを強調しました。

世界的に、電気自動車の開発が加速する中、フォルクスワーゲンもEVシフトを強化しており、2025年までに傘下のブランドで電気自動車を50車種投入し、年間で最大300万台を販売する計画を打ち出しています。
2019年1月10日 7時27分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190110/k10011773011000.html