【ワシントン=鳳山太成】トランプ米大統領は4日の記者会見で、スマートフォン「iPhone」の中国販売が振るわないなどの理由で業績予想を下方修正した米アップルに関して「心配していない」と述べた。自身が手掛ける貿易戦争の悪影響を否定した格好だ。一方でアップルがスマホなどの主力製品を中国で生産していることを指摘し「米国で生産してほしい」と求めた。

トランプ氏はアップルの中国生産について「より大きな恩恵を受けているのは米国より中国だ」と不満を表した。米国企業は国内に生産回帰すべきだとの持論を繰り返した。

一方、アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)を「友人」と持ち上げた上で、政権が進めた大型減税で米国内で巨額の投資を決めたことは評価した。
2019/1/5 5:59
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39672910V00C19A1000000/