B第2次安倍内閣発足後の実質GDP成長率平均値は+1.3%

経済低迷が深刻だった民主党政権時代の+1.7%を大幅に下回る。

労働者一人当たりの実質賃金指数は第2次安倍内閣発足後に5%も減少した。

民主党政権時代は横ばい推移だった。

経済成長率が低く、労働者の実質賃金が大幅に減少している。

この現実を生み出した経済政策のどこが成功と言えるのか。

アベノミクスで浮上したのは大企業利益だけである。

その企業利益拡大を受けて株価が上昇した。

企業利益増大は、労働者の所得減少という犠牲の上に成り立ったものである。

1989年度と2016年度の税収を比較すると、驚くべき事実が判明する。

国税収入規模は1989年度が54.9兆円、2016年度が55.5兆円でほぼ同額である。

変化したのは税収構成である。

所得税 21.4兆円 → 17.6兆円
法人税 19.0兆円 → 10.3兆円
消費税  3.3兆円 → 17.2兆円

すなわち、

法人税=9兆円減少、
所得税=4兆円減少、
消費税=14兆円増加

という変化が生じただけなのである。