「2%の物価安定目標」の導入からまもなく6年がたつ。日銀はデフレ脱却のため政府と一体となり、強力な金融緩和を続ける。だが金融緩和は長引き、日銀内でも副作用を懸念する声が増え始めた。中央銀行の役割とはなにか。白川方明・日銀前総裁に聞いた。

――総裁退任後、公での発言を控えてきたが、10月に中銀のあり方を問う著書を出版した。

「中銀のあり方が世界で議論されている。総裁時代の5年間(2008〜13年)は…

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2018/11/8 11:50
日本経済新聞 電子版
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37379460V01C18A1EE8000/