資源エネルギー庁が11日に発表した9日時点のレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)は、前週に比べ2.3円高い1リットル157.5円だった。2年4カ月ぶりの大幅な値上がり。前週にかけての原油急騰を背景に、これまで転嫁が追いついていなかった給油所も一気に小売価格を引き上げた。

地域別では香川や青森、滋賀など46都道府県で上昇。横ばいだったのは高知の1県のみで、下落した県はなかった。全国最高値は長崎の165.5円、最安値は埼玉の152.0円。

11月のイラン制裁再発動を控え、原油相場は上昇が続く。元売り会社は前週に引き続き今週も1リットル2〜2.5円卸値を引き上げると系列の給油所に通知した。調査を担う石油情報センターは「来週も値上がりする」と予想している。

軽油は前週比2.1円高い1リットル135.9円。灯油も同2.1円高い1リットル97.3円だった。

2018/10/11 14:58
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36358060R11C18A0000000/