NANDフラッシュメモリのメーカーの将来は暗い。
メモリ価格が下るので需要家は嬉しいが、ハイテク製造メーカーの仕事は終わる。

線幅を今以上細くすると、メモリセルの浮遊ゲートに電子を貯める事ができなくなる。
電子が量子効果で漏れ出してしまう。これは技術ではどうにもできない物理的な限界。
だから3D化に逃げた訳だが、これも容量一桁増が良いところ。つまり、NANDフラッシュの技術は袋小路。

技術投資で容量が増えなくなると、買い叩きが待っている。
如何に安く作り、高く市場に売るかの販売戦略が生き残りを決める。
かつて、日本の電機メーカーはDRAMで同じ目に合い、結局全社撤退してしまった。

それを見越して、SamsungはNANDフラッシュへの投資を抑制し始めている。
東芝メモリは一本足だから、焦土に猪突猛進するしかない。