米トランプ政権は17日、知的財産の侵害を理由とした中国への高関税措置の「第3弾」を24日から発動すると表明した。中国からの輸入品2千億ドル(約22兆円)分が対象となり、幅広い消費財を含む過去最大規模の制裁。中国からの年間輸入のほぼ半分が、高関税の対象となることになる。

 トランプ大統領は声明で「もう一度、中国の指導者たちに、不公正な貿易慣行を終えるための迅速な行動を求める」と述べた。

 7〜8月に発動済みの第1〜2弾が、企業間で取引するハイテク部品などが中心だったのに対し、第3弾は雑貨や衣類に対象が大きく広がる。8月下旬に6日間にわたって開いた公聴会でも米企業関係者らから反対の声が相次いだが、全体の課税規模は7月の発表時と同じ2千億ドル分で維持した。米アップルが除外を要望していた腕時計型端末「アップルウォッチ」など消費者への影響が大きい一部製品は対象から外した。

 関税の上乗せ幅は、年内は10…

残り:297文字/全文:684文字
2018年9月18日08時00分
https://www.asahi.com/articles/ASL9L22ZCL9LUHBI002.html