2018/9/13 0:00 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35280530S8A910C1L01000/

 幸楽苑ホールディングス(HD)は15日から10日間限定で、かつて看板商品だった一杯290円(税抜き)のラーメンを全511店で販売する。今春に投入した商品との食べ比べも促し、新旧のファンにアピール。伸び悩む来店客数の回復につなげる。

 「中華そばクラシック」の名称で当時のあっさり味を再現。「鶏豚濃厚合わせダシ」を前面に掲げた新商品「新・極上中華そば」(同390円)を同時に注文すると40円値引きする「食べ比べセット」(同640円)も用意する。

 同HDの4〜8月の既存店売上高は、前年同期比4%減、客数は4%減と苦戦しており、4月の発売から600万食を超えた新商品を柱に顧客を開拓する考え。290円の「中華そば」は2006年に定番化した。格安ラーメンの象徴として人気が高かったが、15年に原材料費の高騰などで販売を終えていた。