2018年9月10日 17:59 日本経済新聞
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO35173640Q8A910C1EE8000?s=0

農林水産省は10日、東京都に対し豊洲市場の設置を認可した。同市場は10月11日の開場に向け、詰めの準備作業を急ぐ。1935年の開場以来、東京の台所として機能してきた築地市場は80年の歴史に幕を下ろす。

農水省は10日の食料・農業・農村政策審議会の食料産業部会で都の認可申請を議論。豊洲への市場移転を承認し、同日、都に認可書を交付した。

東京都の小池百合子知事は記者団に対し「しっかりと新しい市場を育てる」と述べた。

豊洲市場は敷地面積が40ヘクタールと、築地市場の1.7倍ある。開放的な構造になっている築地とは異なり、閉鎖型と呼ばれる建物内でセリなどが行われる。産地から温度管理された状態で食品を流通でき、鮮度や安全性のさらなる向上につながる。

豊洲開場に先立ち、築地は10月6日に閉場する。築地で行われているマグロのセリなど観光客向けの市場内の見学は、9月中に順次終了する。