NECは6日、倉庫作業の繁閑を予測し業務効率を改善できるシステムを開発したと発表した。気象情報など変動要因を分析して最適な人員配置を計画する。2019年から物流企業などに提供を始め、3年間で30億円の売り上げを目指す。

 「物流リソースマネジメントサービス」を2019年1月から物流企業や倉庫を持つ企業に提案する。過去の入荷や出荷の実績、気象情報などの外部データをもとに荷物量の変動を予測する。

 さらに作業者の急な欠勤なども加味しながら荷物量予測に基づいて人員を配置すべき場所や時間、人数を決定する仕組みだ。システムの月額使用料は200万〜300万円を見込む。

 倉庫では従来、現場管理者が経験と勘で人員計画を練っていた。足元では労働者不足のほか作業者の高齢化もあり、より効率の良い配置が求められている。こうした人員など経営資源の最適配分でIT(情報技術)の活用が広がっている。
2018/9/6 13:53
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35050190W8A900C1XQ9000/