今秋リリース予定の「macOS Mojave 10.14」は、さまざまな新機能を搭載する一方で、廃止となる機能もある。「どこでもMy Mac」がそうだ。

米MacRumorsの2018年8月21日の記事によると、macOS Mojaveのベータ版で、どこでもMy Macが間もなく終了するという警告が表示されるようになった。米Appleが2018年8月9日付けで公開したサポート情報を見ると、macOS MojaveでどこでもMy Macが使えなくなることについて公式な説明がある。

 どこでもMy Macとは、Macにリモートでアクセスし、ファイルや画面を共有できる機能だ。同一のiCloudアカウントに紐付けられたMac同士で利用でき、「OS X Lion 10.7.5」以降が必要だった。

 macOS Mojaveにアップグレードしなければ、どこでもMy Macは引き続き使える。どこでもMy Macの設定方法については、Appleのサポート情報に説明がある。

廃止後の代替策は
 どこでもMy Macを愛用してきた人がmacOS Mojaveにアップグレードする場合の代替策を見ていこう。準備について詳しくは、Appleのサポート情報を参照してほしい。

ファイル共有
 複数のMacで同じファイルにいつでもアクセスしたい場合は、iCloud Driveを利用し、「“デスクトップ”フォルダと“書類”フォルダ」オプションを有効にすることをAppleは勧めている。同オプションを有効にする手順や、この機能を活用するヒントについては、Macworldのこちらの記事やこちらの記事も参考にしてほしい。

 同じネットワーク上のMac同士でファイルを転送するだけであれば、「AirDrop」が使える。

 また、「Dropbox」「Microsoft OneDrive」「Google Drive」など、サードパーティーのファイルストレージサービスを利用する手もある。ただし、利用するサービスの専用ソフトか、Webブラウザーを使って、ファイルの保存や同期を行う必要がある。

画面共有
 macOSは画面共有機能を標準で備えている。「システム環境設定」→「共有」を開き、左側の項目の中から、「画面共有」にチェックを入れると有効になる。画面共有を特定のユーザーにのみ許可するか、すべてのユーザーに許可するかも選択可能だ。画面共有の設定方法については、Appleのヘルプに詳しい説明がある。

Apple Remote Desktopの使用
 Macのリモート管理でもっと込み入った作業を行いたい場合は、「Apple Remote Desktop」アプリ(79.99ドル)を使うことをAppleは勧めている。
https://tech.nikkeibp.co.jp/it/atcl/idg/14/481542/082300540/