大塚ホールディングスは8日、2018年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比2%増の1150億円になりそうだと発表した。従来予想を100億円上回り、増益に転じる。医療関連事業でグローバル3製品と位置づける抗精神病薬「エビリファイメンテナ」などの販売が「上期に計画を上回って推移しており、下期も同様の期待をしている」(樋口達夫社長)という。

 売上高にあたる売上収益は5%増の1兆3000億円と従来予想を据え置いた。営業利益は39%増の1450億円を見込み、従来予想を50億円引き上げた。

 7月に公表した炭酸飲料「オロナミンCドリンク」など800万本の回収問題について樋口社長は「(販売)機会ロスはあるが、今回の回収で改めてブランドの強さと顧客の支持を感じた」との見方を示した。業績への具体的な影響については言及を避けた。

 併せて発表した2018年1〜6月期の連結決算は、売上収益が前年同期比4%増の6183億円、純利益が51%増の638億円だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2018/8/8 14:25
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL08HJ6_Y8A800C1000000/