資源エネルギー庁が11日発表した9日時点のレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)は5週ぶりに上昇し、前週比0.2円高い1リットル152円だった。原油相場上昇を映し元売り各社は前週、卸値1リットル2円引き上げており、小売価格にも波及した。

 地域別では、愛知や神奈川など31都県で上昇した。兵庫など7道県は前週から変わらず、埼玉や大阪など9府県で下落した。最高値は長崎の160.7円で、最安値は徳島の145.4円だった。

 6月末の産油国会合を契機に原油相場は約1カ月ぶりの高値水準に値を戻した後、ほぼ横ばい圏で推移している。元売り会社も今週、卸値を据え置くと給油所に通知している。転嫁には一定の時間がかかることから調査を担う石油情報センターも「来週は小幅な上昇」と予想する。軽油は5週ぶりに上昇し、前週比0.3円高い1リットル130.6円。灯油は同0.1円高い1リットル92.8円だった。

2018/7/11 14:56
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32861310R10C18A7000000/