「なぜあの時、自分で徹底的に調べなかったのか、誰かに相談しなかったのか…。
後悔の念は消えません」
川崎市在住で、大手企業に勤務するAさん(45)は2016年夏、杉並区にある
かぼちゃの馬車を購入した。全18室で、物件価格は約2億円。
スルガ銀行から金利3.5%、30年のフルローンで融資を受けた。
もともと投資への興味はあり、不動産投資で成功している同僚に『信頼できる』と
紹介されたのが、かぼちゃの馬車の販売会社の営業マンだった。スマートデイズが物件を一括借り上げして若い女性に貸し出し、オーナーには毎月保証した賃料を
支払うという説明で、渡されたシミュレーションによると利回りは7.8%となっていた。「これがちゃんと履行されるのであればなかなかいい収益になると思ったし
営業マンも丁寧な印象で信頼しました」。契約書には5年後に両者協議のもと
賃料を見直す可能性があるという条項が含まれていたものの
「少なくとも5年間は同じ賃料を受け取り続けることができ
下がったとしてもゼロになるわけではないので許容範囲だと考えていました」