アメリカの民間会社レスポンシブ・マネジメント社が、1997(平成9)年から翌年にかけて、代表的な反捕鯨国であるアメリカ、イギリス、フランス、オーストラリアの国民を対象に行った世論調査である。その設問は次のようなものであった。[3,p191]

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 ミンククジラは絶滅に瀕しておらず、国際捕鯨委員会(IWC)は世界中に100万頭のミンククジラが生息していると推定しています。では、あなたは次の条件のもとで行われるミンククジラの捕鯨に賛成ですか、それとも反対ですか。

 捕獲したミンククジラは食糧として利用される。

 一部の国民や民族にとってミンククジラの捕獲は文化的側面を有している。

 ミンククジラの捕獲はIWCによって、規制されており、資源に影響が及ばないように毎年適切な捕獲枠が設定される
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「強く反対する」「反対する」を「反捕鯨」、「どちらとも言えない」を「中立」、「賛成する」「強く賛成する」を「捕鯨賛成」と3分類すると、主要な反捕鯨国4カ国での回答は次のようであった。

           反捕鯨    中立  捕鯨賛成
  アメリカ     19%   10%   71%
  イギリス     31%    8%   53%
  フランス     27%   11%   63%
  オーストラリア  40%    6%   53%