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ゼネコン大手の竹中工務店が、ソフトバンク、ソフトバンクロボティクスとともに、ソフトバンク傘下になったBoston Dynamicsの4脚ロボットSpotMiniの建設現場での活用を目差す実証実験を行なったと発表しました。

この実験では現場作業員の省人化や高効率化を目指すとして、現場みまわりや安全点検業務にSpotMiniがどう使えるかを確認したとのこと。
とはいえ、いくら自律歩行が可能で少々の障害物なら難なく乗り越えていけるSpotMiniといえども、素の状態では建設現場で活躍するのは難しいというもの。リリースでは、実験で得られたデータからセンサーやカメラなどのハード、ソフトの開発を行うとしており、今後建設現場での業務を受け持つための追加モジュールを装備した新しいバージョンのSpotMiniが現場に登場することになりそうです。

竹中工務店とソフトバンクは、2019年夏以降の本格活用に向けて準備を進めていくとしているので、もう来年の暑い時期には現場をシャカシャカとあるきまわって業務に励むSpotMiniの姿が見られるのかもしれません。
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ただ、SpotMiniが現場におけるどのような仕事を担うかは、リリースには具体的には書かれていません。額に汗して働く現場作業員を手伝うのか、はたまた現場監督や管理者側の人たちをサポートするような業務に就くのはなんとなく気になるところ。

これがもし管理者側につくのであれば、炎天下の現場を監視して回るSpotMiniに装備されたカメラで働きぶりを監視され、管理者の声を届けるスピーカーから作業員の方々が檄を飛ばされるディストピア的風景が脳裏をよぎってしまいます。願わくば、ただでさえきつい現場の作業がぐっと楽になる方向で開発をお願いしたいものです。
https://japanese.engadget.com/2018/06/26/spotmini-2019/