【ニューヨーク=中山修志】米ゼネラル・エレクトリック(GE)が工業用エンジン事業を売却する方針であることが24日、わかった。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が報じた。米投資会社のアベント・インターナショナルに約30億ドル(約3300億円)で売却する方向で最終調整している。

 25日にも発表する。GEの工業用エンジン事業は航空機エンジンなどと比べ規模が小さく、オイル・ガスや再生エネルギーなどを含む7つの主要事業に含まれていない。

 同社のジョン・フラナリー最高経営責任者(CEO)は、業績立て直しに向け18年度に200億ドル(約2兆2000億円)規模の事業売却を実施すると表明。電力、航空機エンジン、医療機器の3つを中核と位置づけ、その他事業の整理・縮小を進めている。

 4月にヘルスケア事業の一部の売却を決めたほか、5月にも鉄道車両エンジンなどの輸送事業を鉄道機器の専業メーカーと統合させると発表している。
2018/6/25 9:53
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32184270V20C18A6EAF000/